-ユニット・ピコとは-
ピコは、2016年、管理人・中野により突如発生した超・自由型ユニット。メンバー、ジャンルを定めず、誰かの何か「やりたい」に合わせて、様々な企画公演に挑戦しています。
演劇公演を中心に「演劇×○○」のコラボ企画やイベントでのストリートパフォーマンス多種ジャンルの共同イベントなどをしています。
企画公演ごとに、「この企画限り」の仲間を集め、ユニットを結成。公演が終われば解散、という、密でドライな関係の中で、作品を作っていくスタイルです。
今回は演劇企画公演。
山口市内の「演劇やりたい!」社会人たちが集まり、本番に向け日々クリエイティブに活動中です。
-お勝手の姫-
とあるレストランで向かい合う男と女は、お見合いの真っ最中。
「今日会う人と結婚するって決めてるの」と女は言い
男は、「誰とも結婚したくないんです」と訴えるが、2人の話は平行線。
そこへ、別のお客がやって来る。
1人は、以前男が学んだ大学の教授・七ツ森。
その隣には、教授を「ジョルジュ」と呼ぶ、ひどく上品な仕草の女性。
彼女は、自分のことを「姫」と勘違いしているらしい……。
丁寧だけど、時々行動がおかしいギャルソン。さらに空気を読まない叔母さんまでやってきて、事態は混沌を極めていく。
果たして「事は何もかも上手く」進むのか?
可笑しくてクスリと笑ってしまうのに、どこか心にひっかかる、小川未玲1998年の戯曲。
大人たちが繰り広げる、上質なハートフルコメディをお楽しみに。
-小川未玲-
劇作家。神奈川県横須賀生まれ。
4歳のある日、絵本と台本付きのレコード「おはなしコンサート」を両親から買い与えられる。その日から、45作もの有名童話が歌満載で語られる全12巻のこのレコードを、「今夜は『桃太郎』」「今日の気分は『イワンのバカ』」といったぐあいに毎晩毎晩とっかえひっかえ聴きながら眠る、という生活を中学卒業まで続ける。
後に、睡眠学習ともいえるこの勉強のみで無謀にも「お話」を書き始め、1993年、テアトル・エコー創作戯曲募集において『深く眠ろう、死の手前ぐらいまで』で佳作入選。
以降、マイペースに戯曲・物語を執筆。
ウェブサイト:https://ogawa-shimai.com/